私はこんなことを考えている

日々の生活で障害になったことを消化するブログ。考えたことや学んだことの備忘録としても活用していくつもりです。

アナと雪の女王

2週間ぐらい前、DVDで『アナと雪の女王』を見ました。

以下、ネタバレ有の感想です。

 

①『let it go』が2回流れた

1回目のレリゴーは開始15分後ぐらい、2回目はクレジット画面で流れました。

1回目と2回目では歌詞の意味が全く異なるのがミソだなと思いました。

 

1回目はエルサが城を飛び出し、自分の魔法の力をフルに発揮して、籠城するための城を作るシーンで流れます。よく流れているのはこちらの方ですね。

今までひた隠しにしていた力を思いっきり開放するエルサは自暴自棄に見えました。

「少しも寒くないわ」という部分での不敵な笑み、意地を張っているような表情です。「一人だけど、全っ然寒くないから」ぐらいの意味でしょうか。

 

2回目は自分の力をコントロールしながら、仲直りしたアナと共に女王として国を治めるラストシーンの後のクレジットで流れます。こちらはmay.jさんによるアレンジver。

「少しも寒くないわ」の部分が、アナと仲直りしたことで、「愛する人がいるから寒くないの」という意味へ変わります。

アレンジも、花が一気に芽吹いて咲き誇るような、みずみずしさを感じました。

 

1回目と2回目で意味が異なってとれるように歌詞が書かれていたのが凄いと思いました。

巷ではエンディングのアレンジは評判悪いようですが、違いを強調するためなのではないかと思います。

 

 

②アナの変化

エルサの心の変化ばかりが言われがちですが、アナも成長?変化?していました。

そもそもエルサが城を飛び出したのは、アナが家族であることを理由にしてズカズカとエルサの悩みに踏み込んだからです。

途中までそんな調子ですから、「典型的妹キャラ」として、日本の長女からバッシング?のようなものも受けていましたね。

中途半端に悩みに踏み込まれると「何もわかってないくせに」って言いたくなりますよね。

そう返すと、アナは「家族なんだから」と迫るのです。家族だからと言ってズカズカ踏み込んでは相手を傷つけます。家族だからこそ、踏み込みがちなのです。

最後は「救世主きどり」だった自分に気づき、エルサと仲直りしました。

 

 

③プリンセスを救うのが王子ではない

まず、アナとエルサでダブルプリンセスなのも、ディズニーとしては珍しいですね(あまり詳しく知りませんが…)。

王子役も、ハンスとクリストフの2人です。

だから初めはペアカップルになると思っていました。

 

アナは信じていたハンスに騙され、エルサの魔法で凍っていく自分を救えるのは、「真実の愛」をくれるクリストフだと言いました。

私も「そうだそうだ、あんな出会って1日でアナと婚約するハンスより、旅を共にしたクリストフが助けるはずだ~!」と思って見ていました。

しかし、クリストフは助けに間に合わず、悲しむエルサがアナを抱きしめることで、氷の魔法が解け、アナは助かるのです。

これは、アナが言っていた「真実の愛」がクリストフからではなく、エルサからであることを指しています。

よく考えてみれば、ハンスとは1日だけの愛、クリストフだって長くみても3日くらいの愛です。でも、エルサとの愛は20年来のものです。

王子を介さないで、プリンセス同士で救いあうのが今までのディズニーにはないラストでした。

 

ハンスについては以下のサイトの考えが面白かったです。

 Red Notebook 『アナと雪の女王』ハンス王子の解釈

 

 

長くなりましたが、『アナと雪の女王」、面白かったです。

では、今回はこのへんで。